いぬまさ裏日誌 - 擬人化の盲点
よく犬を飼っていると、その仕草や行動を見て、人間が行う動作や感覚に当てはめることはありますが、実際にワンコは人間のような心情や思惑はないといわれてます。
つい反応するから、「言葉を理解している」「思っていることが伝わる」と思いがちですが、それは人間の勝手な思い込みと考えた方がいいようです。学術的にも色々解明が進んで来て、ある程度の言葉や感情を理解できる能力があるといわれてますが、それもすべてではない、というのが現状。
何か夢のない話になってしまいますが、現実はそうでしかないと思います。
でも多くの飼い主さんは、擬人化した上に感情を交えて都合良く判断してしまう傾向があります。それが「甘やかす」という行為につながるし、間違った認識にもなってしまうので、冷静に判断分析しないとなりません。
甘やかしても許される環境なら、それに文句を付けようとは思わないのですが、多くはそうではないので問題というかトラブルになります。だからしつけレッスンが必要になる、と考えてください。
個人的には愛情のような感覚はある程度通じ合うと信じてますが、とはいえ言葉の理解やこちらの意図をすべてくみ取るような能力は、ワンコに期待してはいません。
だからこそ行動パターンをよく観察して、その上で適切な行動に導くことが、しつけの基本だと考えています。