いぬまさ裏日誌 - 散歩で歩かないこと

散歩で歩かないこと

カテゴリ : 
コラム
執筆 : 
masami 2013-11-2 8:30
こんにちは、犬真店長のmasamiです。
今日は、以前にFBで小町がお散歩で歩かなくなることを相方さんが書いたら、反響が多かったので犬真の考えを書きたいと思います。
 
小町がお散歩のときに歩かなくなる状況は、小町にとって「歩くこと、先に進むことに対して、強化子がない」ととらえています。
強化子とは何かというと、小町が先に進む(歩く)理由です。先に進んだときに、小町にとって「いいこと(←これが強化子)」がないので歩くという行動が強化されない、または歩くという行動が消去されたという考えです。
なので、小町に歩くという行動を強化(行動を増やす)するためには、歩いた後に強化子を用意します。
※行動の原理(強化、弱化)は、話が長くなるのでここでは省きます。
 
ちょっとややこしい書き方をしていますが、犬の行動を見るときには、重要なポイントです。(もちろん、怖くて歩かない場合はまた別のアプローチをしますが、小町の場合はということで)
 
飼い主的には、「わがまま」に見えたり「リーダーになろうとしている(リーダー論)」ととらえてしまうと、基本力ずくで問題を解決しがちです。力ずくでも、デメリットなく解決できるのであればいいと思うのですが、デメリットがでるようであれば「大問題」です。
ここでいうデメリットは、力ずくで止めさせた時に別の問題行動がでてしまうこと。だいたい「飼い主を咬む」や「吠える」行動が増えたりします。問題行動を辞めさせたいのに、他の問題行動を増やすこともあるので、注意が必要です。
 
また、別の行動が増える理由は他にもあり、消去の途中に行動が増えたり、別の行動に変わったりすることもあるので、どんな時に行動が変化しているのかを見極めることがとっても大事なんですよ。(消去手続きの最中の行動が増えることは、行動が減っていく過程なのでいいことなんです)
 

小町のお散歩コースは直線で見通しがよく、何もないとわかると歩みが遅くなったり立ち止まる時間が長くなったりしますが、お友達のワンちゃんや顔なじみの人がいるとダッシュしたり、ウキウキです(笑)。
小町にとっては、人や犬が強化子となって前に進むことができるので、歩かないのは強化子がないからといえますね。
 
あとは、身体的な問題を抱えていないかを確認するのを忘れないようにしましょう。足や腰が痛い(トゲが刺さっていたり、肉球をケガをしていたり)、季節的に関節が痛い(シニア犬や外科的手術をした場合)など、痛みが理由で歩かない場合は、無理をさせないように気を付けてあげましょうね。 

 

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