いぬまさ裏日誌 - 何だかな〜、というお話
最近、獣医師と飼い主さんの間でのトラブルが増えているというニュースを見かけました。ここ数年で、かなり増えつつあるとか。
特に愛犬が病死したケースで、事前の診立てが悪いというか間違っていた、気づかなかったというような事例から、裁判沙汰になることも少なくないんだそうです。ま、誤診というか見落としというか、そういった事例が起こるのは珍しくはありません。
そのために飼い主側がセカンドオピニオンに再検査、さらには3件4件と複数の病院で診察してもらうというような話も現実的に発生しています。普段、信頼して診てもらっていても、難病や原因不明な病となった場合、ほかにも意見を聞きたくなるのは飼い主としては当然でしょう。
そこで問題になるのが、獣医師とのコミュニケーションということです。全面的に信頼していたとしても、都度その病気や症例に対して疑問点や不明点があれば、遠慮なく突っ込んで質問すべきです。最終的に飼い主さんが納得しない限り、そこはトラブルの元になってしまいます。
クレーマーなどが問題になる現在、獣医師サイドも何かとやりにくい時代になっていると思いますが、その獣医師なりの所見や診立て、そして治療方針などを、わかりやすく飼い主側に伝えるのは義務だと思います。
信頼関係が構築されていない限りは、こういったトラブルは減るどころか増えるばかりかなと思いますよ。悪質なケースは論外ですけど、どこからが悪質なのかと判断するのはこれまた難しい問題ですね。仮に信頼関係が成立していても、愛犬の死や後遺症などによっては、それが一瞬にして崩れてしまいがちですから。
個人的にはセカンドオピニオンは常に用意しておく、そして特殊で専門的な知識が求められるような症例には、やはりその診察科目に強い(専門)獣医師の所へ相談に行くのも大事でしょう。飼い主さんは普段からそういった病院のリサーチをしておかないと。
その上で飼い主さんが最終的な判断を下さないとなりません。動物医療は人間のそれと比較して何十年分も遅れています。特に我が国では、欧米諸国よりその差が大きいのが現状。そこを踏まえて、しっかり備えて対処できるようにしましょうね!