いぬまさ裏日誌 - クルマで出掛ける際には
数日前ですが、高速道路のパーキングエリアで連れていたワンコが本線上に逃げ出し、それを追いかけた飼い主さん共々、クルマに轢かれてしまって死亡するという痛ましい事故がありました。
愛犬を追いかけた飼い主さんの気持ちも分かりますが、高速道路上は普段以上に猛スピードのクルマが走っているわけで、訓練していない人には距離感や接近速度及びそれに要する時間の感覚が甘いため、気付いた時には遅かったということになるのはある意味で当然。まして犬を追いかけながらじゃ、意識がそちらへ集中しているので余計に危険です。
起こるべくして起きた悲しい事故な訳ですけど、ここでまず問題なのが、愛犬がクルマから飛び出してしまったことです。それがなければ、こんなことにはならなかったわけですから。クルマの中でどういうような状態にしていたのか、ドアを開ける時にリード等はしっかりしていなかったのか、等々の不手際があったことが予想されます。
仮にそこはちゃんとキャリーに入れて下ろす際にもリードを付けていたとしても、ひょんなことでリードが外れたり(ちゃんとフックが掛かっていなかったり等)した、またはリードを離してしまったのかもしれません。そもそもまったくフリーだったのかもしれません。それらの情報が無いんでこのケースを不注意では簡単に片付けられませんけど、いずれにせよ愛犬が手元を離れて逃げ出すように走って行ってしまったのは事実。
この事例で亡くなった方の批判をする気はありません。ただし、悲惨な事故から学ぶ点があるといえます。私たちのように犬を飼っている人間で、クルマ移動は多数派だと思います。なので、愛犬をクルマでどう移動させるのかを、今一度見直すことが大事になりますね。
クルマの中では固定したクレートやキャリーに愛犬を入れること。そしてクルマから下ろす時は、まずリードをしっかりつないでそれを飼い主さんの手にしっかり握り、もしくはリードを付けた上でしっかり抱きかかえ、けしてフリー状態で乗車下車させない習慣を徹底しましょう。
ワンコは見知らぬ場所とかで思わずパニックになったりしても不思議の無い生き物です。人間のように高速道路のパーキングや、お店等々の駐車場だと認識はしません。不断行き慣れていない場所では不安になったりしても当たり前。結果、パニック状態から走り出すということも十分に考えられます。
間違ってもしつけが行き届いているなどと過信しないで、先述の手順を遵守することが肝要だと思います。愛犬を守れるのは飼い主さん、そして守らなくてはいけないのが飼い主さんの役割ですので!!