いぬまさ裏日誌 - 動物看護士さんのお話
獣医師を補助する動物看護師を国家資格化するための法案が、今国会で成立する見通しだとニュースで伝えてました。高度化するペットの医療に対応するため、という名目なんだそうです。
動物病院などで獣医師による診察や治療を補助する動物看護師さんは、現在約2万人いるそうですが、ペットに高度な医療を求める人が増えており、資質の向上が課題とのこと。現状では民間資格を得た方々が従事しているわけですね。
その現状に、超党派の議員連盟は「動物看護師」を国家資格化するための法案をまとめたのだとか。
このあたり、政治と業界のグレーな関係が、ちょっと伺えるように思っちゃったりもしますね。 法案では「動物看護師」が獣医師の指示を受けペットの採血や投薬などを可能にするとしてます。これは人間で言う所の医師と看護士の関係と同じですから、理解できる内容です。
ただ、犬や猫にマイクロチップ装着を販売業者に義務づける法律の改正案とともに、今の国会で成立する見通しというところは、大いに引っ掛かります。誰のための何の法案なんでしょうね。
獣医療がさらなる進化進展をするのであれば、悪い話ではありません。それは我々のような飼い主にはメリットにもなるわけですから。
ただ資格産業みたいなもののために、国家資格というオオナタを振るうのであるなら、今現在看護士さんとして頑張っている人の負担になったり、さらに言えば現況の動物医療の足を引っ張るような話になりそうで心配でもあります。
個人的にはすでに十分なキャリアを持っている人はそのまま資格を得られ、まだまだ駆け出しの人やこれから目指そうという人には、それなりの勉強の場と時間を与え、国家資格になるといいと思います。
それより、ペット産業に関わる人間は他にも多数居るので、各分野でもその内容に応じた国家資格を検討して欲しいですね。特に生体販売、ブリーダーも含めて。