いぬまさ裏日誌 - 貧乏人はペットを飼うな!
去年の秋にツイートされたという、とある獣医師のつぶやき。この言葉だけを切り取ってみると、随分乱暴な意見に思えますが、モラルのある飼い主さんならその真意が理解できると思います。
とあるSNSで再び取り上げられていたので、ちょいと犬真流の見解を添えておきます。
何も経済的にゆとりが無い人の事を卑下しているのではなく、ただペットを飼うという事はかなり経済的な負担が必要であるのも事実なので、経済的余裕が無くて飼育できないという理由は許されない、その可能性があるなら飼うべきではない、ということを伝えたいのだと、私はすぐに理解しました。
ある意味、良心的な獣医師さんだと思いますよ。可愛いだけではダメ、ちゃんと最後まで世話をするのが大原則であり、いかなる理由であろうと途中で飼育放棄は許されません、ということを伝えるための意見の一部なんですから。
少し前に犬を飼いたいと相談してきた友人に、おせっかいながら説教したことをブログに書きましたけど、今回のツイートはそれと同じ意味合いだと思っています。犬に関わっている、動物の生き死にに直接向きあう獣医師さんだからこそ、誤解を恐れずに発信したのでしょう。
それなのに動物を飼った事があるかどうかも分からないような人間や、言葉尻だけを捉えてヒステリックに反応しているモラルの無い飼い主に、とやかく反論されているようで気の毒だなと思います。でもそれをあえて承知で発信しているはず。警鐘とは、まさにこういう立場の人、そして強いメッセージによって、効果を生み出しますから。
安易に動物を飼うという行為は、やはり問題があると言わざるをえません。ペットを取り上げる無責任なTV番組などがそれを助長したりもしてますが、もっとじっくりと考えて愛犬なり愛猫を迎えて欲しいですね。
もっと愛犬とハードルの低い社会で暮らしたいと思うだけに、今はあえてむやみにペットを飼う事は勧められません。