いぬまさ裏日誌 - 犬を飼うって素敵なことですか?
そんな質問を、知り合いからされました。聞いて来た彼は家庭を持ち、ごく一般的なサラリーマンとして十分な経済力もあります。そんな彼に、真顔で聞かれてちょっと返答に困りました。
犬を飼っている人同士だと、その振りには即答で「ハイ」と答えます。それはそれぞれの愛犬を大事に思っている前提で、そういった説明をしなくても理解しあえている人の場合は、迷わないという意味です。
で、冒頭の彼の場合は、犬を飼った経験がゼロ。奥さんも同様で、子供達も当然未経験。だからこそ、子供達の成長も考慮して考えているのだという事でした。
なので、少し時間を置いてからこう答えました。「子供さんの教育の一環という意味ではオススメできます。ただしどういう理由であれ、終生飼養の大原則を守れそうもない、もしくは不安があるなら止めるべき」
ひとまず余裕のある経済力、そして普段自宅で家事に専念している奥さんがいること、それだけで飼育環境はかなりいいといえる現状があっても、あえてこんな言い方をしています。友人なのでもっと踏み込んだ話しはしての結果なんですが、でもこの要素は何より肝要だと思いますから。
事の発端は娘さん達が犬を飼いたいと言い出した事で、色々と犬を飼っている人に聞いて回っているようです。それは悪い事じゃありませんよね。その上で、良い事ばかりを伝えるんじゃなく、どちらかといえばネガティブな話をタップリしています。
犬を飼うのは素敵な事だと、犬真は考えています。でも何かと大変なことも付随します。どんなに可愛いワンコでも、病気や怪我をすれば治療費も掛かるし、薬代も馬鹿にはなりません。病気が無くても定期的なワクチン接種や健診、犬種にもよりますがトリミング費用もなかなかの金額になっちゃいます。そして不用意に家を空けられないし、旅行なども制限があったりします。
さらにはしつけ次第ですが、手に負えないような問題が起きる可能性もあります。それにはウチのような躾のプロに相談すれば良いのですが、それもまた費用が必要です。
そういったことをクリアできれば、犬と一緒の生活はこれまでにない喜びをもたらしてくれますし、子供さんの教育にも役立つことは間違いないと思いますよ。