いぬまさ裏日誌 - とある飼い主の決断
知り合いで、一人暮らしながら柴犬を飼っている人が居ます。まだ30歳代の独身男性ですが、ある意味でちゃんと世話をして立派なもんだと思っていました。その彼が、近々引っ越して遠くへ行ってしまうことに。その理由は、やはり愛犬との生活に問題がありました。
一人暮らしですから、どうしても留守番が長くなるのは仕方ありません。それ自体を、簡単にとやかく言うのはどうかと思います。飼い主としての資格というか、責任を果たせるのかどうか、そういうことにツッコミを入れる人もいるでしょうね。
でも彼は、朝が早い仕事をしていたにも関わらず、仕事へ行く前と帰宅してからの一日2回、ちゃんと散歩を継続していました。外排泄しかできないという大きな要因があったからとはいえ、それを5年以上も続けて来たわけです。
そういう意味で飼い主としては、やるべきことはしていたと個人的には思います。
ところが、経済的な理由からそれまで住んでいたアパート(ペット可)を出るしかなく、ひとまず会社の寮に入ることとなったんですが、そこは残念ながらペット不可。やむなく一時的な預かり里親を探して、当分預けることになったのですが、何とそこで脱走事件が勃発。
行方不明にはならず保護でき、その後しばらく会社の事務所で昼間は預かってもらっていたそうですが、そこで再び脱走事件が起きてしまいます。
そこで彼が決断したのは、ペットと住める寮を用意してくれた別の会社へ行くことです。少なくともこれまでの会社にお世話になったので、事情を説明して快く許可を貰ってのこと。まもなく引っ越しとなります。
一人暮らしで苦労しながら愛犬と暮らしている人は多いと思います。ただ、理想的な環境なのかと問われると難しいケースも多いでしょうね。もちろんそれをとやかく言う気はありません。でも、少なくとも堂々と飼い主であることを公言できるような、ルールやマナーを守れる人であって欲しいな、とは思います。
上から目線のつもりはありませんが、最低限の環境を作れず守れない人は、一人暮らしだろうが家族がいようが、飼い主としての資格はありません。
彼のこれからも続くワンコライフが、より良いものとなることを祈りたいと思います。