いぬまさ裏日誌 - 将来、ワンコの数が減って行く!
最新の統計では、犬と猫の飼育比率が逆転することは、以前のブログでも紹介しました。これまで犬の飼育数の方が多かったのですが、猫の方が多くなるということです。
猫は他頭飼いのケースが多く、しかも手間(さらにコスト)が犬よりかからない、つまり飼いやすいというのが理由に挙げられていますが、それよりもワンコの頭数が減っている現実に注目したいと思います。
ペットブームだったのが2000年頃で、当時人気となったミニチュアダックスフント、CMなどで注目されたチワワ、そしてトイプードル等、人気犬種が巷にあふれてから久しいです。でも近年、ブームそのものは落ち着いてしまい、つまりピークを越えて右肩下がりの減少傾向にあるわけです。
ブームの再来など望んでいませんが、ワンコを取り巻く環境はより良い時代へと進むことを熱望している犬真としては、ある意味でこの傾向には危機感を感じてしまいます。
ただ、日本の人口そのものが将来的に減って行くのは間違いありません。それは出生率の低下から、すでに明確になっています。だとすれば、当然ワンコを飼う人も全体で見れば減ることになります。つまり避けられない現象なのもまた事実。
結果ワンコの数が減り、それに伴い動物病院の廃業が進んだり、ペット関連産業が衰退してしまうのは厳しい現実となるでしょう。淘汰される時期に来たということも言えなくありませんが、先述のワンコにとって良い環境にならない可能性も考えられます。
憂うべきは、飼育数の減少によって、せっかく市民権を得ようとしているワンコの公的な場所への出入り等、飼い主にとって嬉しい環境が元通りになってしまう、もしくは以前より悪化してしまうことなんですね。
数年程度では大きな変化は出ないでしょうけど、そういう流れの中で犬を飼っている人の資質が問われるのは間違いありません。