いぬまさ裏日誌 - 雑種とミックスの違い
雑種というと聞こえが悪いように思いますが、色々な犬種の血が混ざった雑種犬は、昔から俗説的に言われていますけど、何より丈夫だという研究結果が発表されています。雑種強勢といって、これは雑種がその両親よりも、体格や病気や環境に対する抵抗力あるいは繁殖力などの点で勝っているということを意味しています。
そういう意味で、雑種犬をナチュラルドッグと呼ぶケースもあるようです。
一方で最近人気があると言われるミックス犬。これは純血の他犬種による交配によって生まれたもので、例えばトイプードルとマルチーズのそれぞれ純血から、マルプーというようにミックスされたハーフ犬を指します。多分、ミックスというよりハーフという表現で区別した方が、いいのかもしれませんね。
なぜなら、雑種とミックスは同意義ではありませんから。いわゆるハーフ犬が両親それぞれの先天的な病気を受け継ぎやすく、つまり遺伝子疾患を発症しやすいのに対し、そういった疾患に強いのが雑種なわけで、そう聞けば同じじゃないことは歴然。
どちらが良いとか悪いの問題ではなく、雑種犬とミックス犬は似ているけどもあくまで違うものだという認識が正しいということです。
もちろん疾患に関しては個体差があります。ハーフ犬でも健康で長生きな仔も居るでしょうし、反対に雑種でも病気がちで短命の仔がいても不思議はありません。ただ傾向としての違いは明確になっているという現実を、知っておくことは大事だと思います。